離れて初めて見えたこと。15年来の仲間の言葉より

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メーカーの営業さんとイベントの打ち合わせをしているところへ

元スタッフが10年近くぶりにやってきました。

その営業さんも知っている顏だったので、懐かしくて3人でキャーキャー言って盛り上がり、その後、営業の彼は気を利かせ早々に打ち合わせを切り上げて退店してくれました。

お店が移転したことはサイトを見て知っていたけど、実際に来るのは初めて。
すっかり変わってしまった八事の街を見下ろしながら、会えなかった間を埋めるようにいろいろな話を…。するつもりだったのですが、彼女の第一声は「すみません(´;ω;`)」
でした。

さすがに受講生時代も合わせ20年近くこの店に出入りしていると、出逢ったスタッフの数は数十人。
いろんな人がいて、いろんなことがあって、いろんな事情があって退職していきました。
彼女はたしか家庭の事情で退職されて、その後数年のうちに落ち着いたので自宅で開業したはず。たしかその応援もしたはず。
ところが付き合いがあったのはこのころまでで、ブログやウェブサイトもわたしのネットパトロールに引っかからなくなり、どうしているのかな?とは思っていました。

「すみません…本当にすみません。」

長いこと顔を出さなかったことを申し訳ない申し訳ないと詫びる彼女。

一旦離れると、自分を受け入れてもらえるのかどうか不安になるということは、受講生からよく聞く言葉です。
全然そんな心配いらないんだけどな~。物覚えは良くないけど、一旦記憶したことは忘れない方なのでw
そして、何より嬉しいのは、もう一度来てくれたことなので、何年ぶりでも全く問題ないよ~(*^^*)


・・・

今思えばあの頃(自宅開業した当時)は、視野がむちゃくちゃ狭くなっていて、自分がなにをしたいのか、なにが大切なのかが分からなくなっていました。

必要以上に自分を大きく見せようとしてばかりで、いろいろなことに手を出して
自信のなさを隠すことに必死でした。
本当に恥ずかしいです。

いろいろあって、一旦はアロマのアの字もない生活をして、初めてそのことに気づきました。

・・・


どうして、またここに戻ってこようと思ったの?
という私の問いに対する答えは
「一時期、頼まれてしていた講座の受講生さんが私のことを覚えていてくれて、質問をいただいたからです。自分の答えに自信がなくて…。その時に思い出したのが、自分が生徒だった時に何でも答えてくれた先生のことでした。」


アロマがOLのお稽古として大流行するほんの少し前に一人で学び始めたわたしには、同期というか、いわゆるアロマの友達という存在がいません。
そんな中で、出産・子育てをしながら長くスクールに通っていた彼女は、当時のスクールのことも、古いスタッフのことも、若かった先生のことも知っている大事な仲間です。

わたしはスクールに残って講師になり、今の活動があります。
でも、スクールに残らない選択をして独立開業した彼女が羨ましかったのも事実。

どの道を選び、どの道を進んで、どんな未来を創るかはそれぞれだし
どれも正解です。

悔やむ必要なんてないよ。
でも、どんな事情があって、何回離れても
それを失敗としてくじけず、家庭を言い訳にせず
何度もやり直そうとする彼女は
また改めて輝いて見えました。


自然体、とか、等身大・・・なんて表現がありますが
そんなナチュラルなだけで人は振り向いてくれないことも知っています。

「必要以上に自分を大きく見せようとすることに必死だった」
という言葉は本心だと思います。
また、そういう時代だったし。

でも、キラキラが表面的なものなのか
内なる輝きなのかは、見続けていれば必ずわかります。


「離れて初めて分かった」

と彼女は言ったけど
わたしは、この世界を一瞬たりとも離れたことがありません。
それこそいろんな事情で、産休も育休もなかったし(笑)、仕事をしていなくたって
精油との関りがない生活は、もはや私には生きる価値がないのと同等なので。

だから、ひょっとしたらわたしには、見えていないことが沢山あるのかもしれない。

けど、離れなくても俯瞰してみることはできる。
そのために、アロマ屋とは全く関係ない仕事を山のようにしていますから(笑)


わたしは、プロのアロマセラピストになりたくてこの世界に入った訳ではありません。
知りたいことを、興味の赴くままに学び続け、精油を使い続け、考え続けた結果、こうなってしまった・・・というのが正しくて。
大好きだったかというと、そうでもないし(笑)
得意だったかというと、もっとそうでもないし(笑)

でも、この先もたぶんきっとずっと、この道を進み続けるのだろうと思います。
ただ単に、この道を究めたいわけじゃない。
けど、このツールを使って、実現したいことができたから。
創りたい未来ができたから。

長く続けていくうちに、そんなこともある。
彼女もきっと、そうなんじゃないかな・・・と思いました。

使命とか、天命とか、天職・・・なんて人は言うけど
そんな大それたものではなくて
たまたま、わたしの場合はこれだった。
それだけなのではないかな、なんて思います。

 

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《香りで人と空間を調える パーソナルアロマケア Tsumugi》

 

メディカルアロマセラピストとして15年の活動の後、エネルギーケアを専門に。
これまで5000件以上のセッションやご相談を承る中で気付かされたのは
『最も大切なことは調和である』ということでした。
 
身体の調和と心の調和はともに引き上げ合い
心の調和と肌の調和もともに引き上げ合い
また、環境の調和は精神の調和に繋がります。
 
闇雲に『上げる・高める』よりも、まずは同じ調子に調え、常にいつでも戻ることができるフラットな状態、『基準』を明らかにすることが先決です。
 
そしてそこから、いかに飛躍していくかをデザインし、体調、メンタルを『香り』を使ってケアして行きます。

制作・セッションに関するご相談・お問合せ・お見積りはお気軽にどうぞ(*^^*)


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