必要なのはきっと、ほんの少しの覚悟だけ。

一昨年の12月、『紬』に屋号を変更して1年半が経ちます。

 

あの時の勇気は自分の中で、結構なものだったけど

 

そのおかげで、長閑の時代には想像もできなかったようなお仕事をいただいたりして

 

わたしのしている仕事もほんの少しずつは理解をいただけるようになりました。

 

沢山の方とモノづくりをする関わりの中で、

 

わたし自身がある意味こだわり過ぎてきたことに気づけたり

 

既成概念や、この世界の伝統的な手法や、いろいろな言い訳を捨てて

 

とりあえず感じたままに表現したり、完全に理解しきれないものを正解とすることを

 

この1年半でじっくり学んでいます。

 

 

 

ところがこの半年は、わたしの想像力のはるか彼方を行くような出来事が起こったり

 

いい意味で耳を疑うようなお話をいただいたりしていて

 

くれぐれも自分が暴走しないように、何にも偏らないようにいなければ…

 

と、必死で平静を装っていたかもしれません。

 

そんな時、今月に入ってある人の投稿に胸を撃たれました。

 

「自分のクリエイティヴィティは 作りたい 作りたい と、とにかく常にうずうずしてる」

 

なにその素直過ぎる言葉!!!

 

自分の今置かれている立場とか、状況とか、締め切り具合とかを全部含め


今なのかどうか、一晩悩んで連絡しました。
メールを打ちながらも、正直自信がなかった。


今なのかどうか。

 

 

「まゆみちゃん、Tsumugiのロゴを作っていただけませんか?」

 

 

唐突なお願いに、恐らく女神スマイル全開で応えてくれたのはMayumi Imasakaさん。

 

これまで、一緒にお仕事させていただいたことは何回かあるのですが、

 

わたしが、わたしのためにお願いするのは初めて。

 

 

「まだ早いんじゃない?」

 

って、自分の中の小さくて弱いスヤマが言います。

 

「でも、だったらいつになったらいいのさ?」


と心の底から絞り出した質問に

小さなスヤマは答えることができませんでした。

 

・・・

 

今お願いして本当によかったと思ったことは

 

自分のやりたいこと、在りたい姿、目標、紬に対する想い…を

 

自分の中でひとつひとつ、明確にすることができたことです。

 

大概のことは何でもできるから、頼まれたことは何でもいたします。

ただし、わたしの想いとつながることなら。

 

(この、後半部分を今まで決して言えなかったのです。

就職試験の失敗を取り戻すために、仕事は絶対断らない…という、

強すぎるこだわりがあったから。

 

でも、もういいでしょう。十分やってきたでしょう…と、

ようやく思えるようになったから。だからようやく言えるようになりました。)

 

 

そうやって、ひとつひとつ自分に向き合っているうちに

 

まゆみさんはロゴのデザインをしてくれながら、


まるでどんどんTsumugiをくっきりさせていくような

 

気の遠くなるような作業を繰り返し繰り返ししてくださいました。

 

 

のろのろしか進めないわたしのことをじっと待ってくれて

 

細かなこだわりにもとことん付き合ってくれて

 

ようやくようやく、完成しました!!!

 

(いや、実際にはまゆみさんの作業スピードはめちゃめちゃ速かったです!)

 

 

長くなっちゃったので今日はとりあえずお披露目だけ。

 

また改めて、ロゴに込めていただいた細かいこだわりとかを、書こうと思います。


・・・

 

「いつか、Tsumugiのロゴが欲しい」

 

この「いつか」も、ほんの少しの覚悟で「今」になりました。

 

今、忙しいから、いつか。
今、まだぺーぺーだから、いつか。
今、まだ誰にも知られてないから、いつか。

 

 

この先、どう転がっても私がヒマになることはありえません。

この先、どれだけ経験をつんだら調香師として揺るぎない自信しかなくなるのでしょうか?

この先、誰からも知られる人になるときは来るんでしょうか?いやむしろ、認知度とか今どき必要あります?

 

わたしの中の小さくて弱いスヤマが、今ではそう答えるようになりました。

 

Shreem Design.今坂真由美さんに、心からの尊敬と、感謝を♡

宝物を、ありがとうございました。大切に、大切にします。

 

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