【アロマ】精油ってどのくらいの間使えるんですか?(使用期限問題)

お客様から必ず聞かれるのが

精油って、どのくらいもちますか??」でした。

 

 

今日は、使用期限問題についてお話しです。

 

と、その前に・・・昨日の復習をしましょう。

 

ニオイのついている液体 = アロマオイル でした♪

 

では、アロマオイルの特徴は・・・

①24時間、365日同じ香りを発し続けることができる

②安価である

この2点です。素晴らしいですね。

 

当然、ニオイのする液体は、24時間香り続けるわけですから

時間とともに香りが変化するということがありません。

 

しかし、デメリットを上げるとすれば

ニオイとして商品化されたものですから、当然

ニオイがする…以外の働きはありません。

 

一方、精油エッセンシャルオイル)はといえば

空気と触れ合うことによって「酸化」がおこり

香りが変化していきます。

 

同じ強さ、質のまま24時間香り続けるなんてことは

絶対にできません。

その点はアロマオイルよりも使い勝手が悪い…

と、言えるのかもしれませんね。

 

でも、不思議なのは…

お客様が「どのくらいもちますか?」っておっしゃることです。

 

精油は繊細なもの、精油は変質するもの という概念が

知らないうちに刷り込まれているのでしょうか。

 

トイレの芳香剤は悪くならないけど

精油は劣化する ということを、何んとなくかもしれませんが

ご存じであるということに驚きます。

 

 

最後に答え合わせとして模範解答を述べておきます。

 

まず、精油の使用期限(食品の賞味期限のようなもの)は

製造から60か月という決まりがあります。

 

ここで注意するべきは「製造から」ということ。

蒸留場で精油が作られて、ボトルに詰められて

商品になってから、すでにカウントが始まります。

 

当然、海外から輸入されたものは

輸送される時間、日本国内で品質検査を受ける時間、流通にかかる時間

を加味すると 私たちの手元に届くころには

60か月ははるか遠い昔…になっています。

 

なので、購入の際は、できる限りこの「使用期限」が長いものが手に入るといいですね。

そしてできれば自宅で沢山ストックせずに、こまめにお店でお求めください。

 

☆★☆★☆★☆★☆

開栓後の使用期間めやす

〇カンキツ系 → 3か月~6か月程度

〇ハーブ系  → 6か月~12か月程度

〇樹木系(木部) → 12か月~18か月程度

 

ですが、これもまた「保管のしかたによる」が正解になってしまいます。

蓋をきっちり締め、立てて、温度変化や湿度が少なく、光があたらない場所

で保管し、

使うたびにボトルの口をふき・・・

と、細かく気を配って使っていたら

上記の通りではないかもしれません


せっかく手に入れたのなら

最後の1滴まで、よい状態のまま使い切ってあげたいものですね♪

 

次回は上手な保管方法についてです♡

 

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【アロマ】梅雨時のお悩み。下駄箱のニオイを消す方法

最近お客様からいただく質問で多いのが「下駄箱のニオイを何とかできないか?」です。
湿気の多いこの季節は、下駄箱に限らずニオイがこもりやすいですよね。
そういう時、わたしは小皿か、プリンなどの空き容器に「重曹」を入れます。
ドラッグストアに売っている、お掃除用のもので十分。
一般的なサイズの下駄箱なら、大さじ2杯くらい。
重曹は湿気を吸い取ってくれると同時に、ニオイも吸い取ってくれますので一石二鳥です♪
あと、できればそこに消臭作用や、防カビ作用のある
ミントやレモン、ティートゥリーなどの精油エッセンシャルオイル)を2滴落として
下駄箱の棚のスミに置きます。
香りは上にのぼる性質があるものが多いので、下駄箱の下の方の段に置くといいです。
数週間はいい香りが続きますが
香りが薄くなってきた頃、重曹は湿気を吸い取ってカチカチに固まっています。
そのままゴミ箱にポイでもいいのですけど
せっかくなので、もう一仕事してもらいましょう。
固まったままの重曹を容器から出してトイレの便器の中にポイ。
固まりはすぐに緩むので、トイレ掃除のブラシでこすって
そのまま流せばトイレ掃除も完了です☆
簡単なので、ぜひ♪
 

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【アロマ】アロマ屋さん直伝 ~香りの上手なテイスティングのしかた~

店員がいないとお客様はわりと自由にテスターを試してくださるのですけど
私たちが近くにいると なぜか緊張を与えるらしく、かたまってしまう方も多いです。
「プロが近くにいると思うと 間違ったことしてたら恥ずかしい~」 
なんて言われるのですけど
香りの嗅ぎ方に正解も不正解もありません。
ただ、上手な嗅ぎ方っていうのか
鼻を疲れさせずに、香りを嗅ぎつづける簡単なポイントがあるのでご紹介します♪
・・・ 
まず、鼻から20センチくらい離れたところにボトルを持ってください。
両手で胸の前でモノを持って、脇をキュッとしめたくらいの感じです。
その距離で蓋をあけて、まずクンクンしてみる。
そこから少しずつボトルを鼻に近づけて、
最接近でも鼻から5センチくらいのところでボトルを止めてください。
間違っても蓋を開けて、鼻先すぐのところでクンクンしないでね。
その状態で直接 濃度の濃い原液を鼻に近づければ
鼻がビックリして 強く香りすぎてしまい
良いも悪いも好きも嫌いも 正しく判断できません!
そんなことしておきながら「わぁぁぁキツい!」って眉間にシワを寄せる人へ…アロマ屋さんは、密かに眉間にシワを寄せてます(笑)
あと、香りを確かめるとき、すぐに匂ってこないからといって
ボトルを振らなくっていいです。
または、ボトル側から顔に向けて
手で風をおくらなくっていいです。
香りは、素早く鼻に届く子もいれば
のーんびり届く子もいます。
それが、ひとつの個性です。
それに、中の液体の酸化が進みますから
ボトルはむやみに振らないでください。お願いです。
もうひとつお願いするとしたら
ボトルではなく、蓋を鼻に近づけるのも
オススメではありません。
理由は、褒められたことではないのですが
蓋に付着したままの精油が酸化して
香りが変質していることが
まれにあるからです。
(ゴメンなさい)
上手なテイスティングのコツは
・・・・・
とにかく 離れたところから。
徐々に近づける
そして ゆっくり待つ。
・・・・・
せわしなく蓋を開けては 次から次へと香りを確かめる…
なんて曲芸は
せめて1000時間くらいは香りと向き合った
プロの香り屋か 
わたしのような 超一流ののヲタクにお任せください♪(笑)
※本来、香りのテイスティングはテストペーパーを使用します。
ここに書いたのは、お店などで一般の方が香りを選ぶときに、知っておくと便利な方法です。
ネコさんったら…近すぎです!(笑)
 

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【アロマ】なぜ 精油(エッセンシャルオイル)って書くんですか?

昨日、次回は使用期限のお話しです…と言っていたのですが
ご質問をいただきましたので 今日は先にこちらをお答えします♪
・・・
「アロマオイル」と違うの?
というご質問をいただきました。
皆さんも「アロマオイル」の方が、きっと馴染みがありますよね?
アロマオイルというのは、字の如く「ニオイのするオイル(または液体)」のことです。
例えば、100均で売っている小瓶に入ったニオイのする液体は
アロマオイル で正解です☆
雑貨店で1000円くらいで買えるもの…も
アロマオイル で正解です☆
【ニオイのする液体 → アロマオイル】
雑貨店のアロマコーナーで
と書いてあったら
身体にはつけられないけれども…という前提で使う
芳香用精油 であることがほとんどです。
最後に、アロマテラピー専門店や、専門の売り場でアドバイザーが常駐している場合は
※アドバイザーが常駐しなければならない理由があります
何がどう違うかは
あまりにも熱が入りすぎて長くなってしまいますので またの機会に。
結論、アロマオイルとエッセンシャルオイル
別物!!ということです(^ ^)
ちなみに…
上記の理由により
わたしたちのような プロのアロマセラピストは どんな理由があっても
「アロマオイル」とは言いません。
そこに注目して見てみるといいかも♪
これを読んで 背中に滝汗をかいているアロマ関係者…!(特に受講生のみなさん♪)
今すぐサラッと修正して!!笑
・・・
アロマ屋さんに聞いてみたいことがありましたら
ぜひお気軽にメッセンジャーでお寄せください♪
お題をいただければ いくらでもお話ししまーす!
 

【アロマ】アロマ屋さんが「ほぼ100%の確率」でお客様から聞かれることを、今日は先に教えます!

お客様とお話をしながら、時間をかけてじっくり選んだ精油エッセンシャルオイル)。
これからこの香りを使って、こんなことができるんだ~ワクワク♪
というとき、必ず聞かれることがあるんです。
なので、今日はもう、聞かれる前にお伝えします♪
ほぼ100%近いお客様にされる質問。それは…
「どのくらいもちますか??」
です☆
そうですよね、大切なお金を出して手に入れた大切な精油
どのくらいの間使えるか?は、重要なことです。
しかし答えは
「使い方と保存方法によります」
です☆
精油の小瓶はメーカーにもよりますが、
日本では10ccとか、15ccとかがスタンダード。
ボトルを斜めに傾けて滴下する1滴は、0.05cc
になるように、ドロッパーが規格されています。
(実際は、各精油の特性によりこの通りでない場合もありますが
便宜上0.05ccということにしています。)
10ccなら約200滴。15ccなら約300滴。
単純計算すると、10ccボトルなら、毎日2滴使えば100日分
ということになります。
使用する場所の条件や、広さによって使用量は異なりますから
使い方による…というのが正解なのです☆
・・・
しかし、日本語は難しくって
どのくらい「もつ」のもつが、保管できる期間を表す場合は答え方が違ってくるので
次回は精油の「使用期限」についてお話しいたします(^^♪
***
アロマ屋さんに聞いてみたいこと
ありましたら ぜひお気軽にメッセンジャーでお送りください♪
お題を与えていただければいくらでもお話しします(‘ω’)ノ
採用させていただいた方には…きっといつか何か考えます(笑)
 

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風薫る5月が駆け抜けていく

新型コロナウィルスのおかげで

たしかにあったはずの「春」を

ほとんど楽しむことなく

季節はすっかり夏に向かっています。

 

花が終わったあと、ぐんぐんと新緑が伸びる様子を

季節の爽やかさとともに表現した言葉が

「風薫る5月」

 

香り=ニオイ のこと。

薫り=想像上の香りや、文学的な抽象表現。

 

本来、香りというのは

そこに何か物体があって、しかも湿気をおびていないと

嗅覚でそれをキャッチするのは大変難しいのです。

なぜなら、鼻の中の嗅上皮という場所の粘膜に

香りの成分が溶け込むことによって

ニオイというのは感知されるものだからです。

 

これは、化学的刺激といって、味覚と同じです。

味も、舌にのせてみて、舌の上で溶けたものが

甘いとか苦いとです。

目の前に美味しそうなケーキがあったとしても

味の想像はできても、実際味わうには

口の中に入れて、舌の上で溶かしてみなければいけません。

 

だから、ニオイを感じるには、そのものがあることが

絶対条件なのです。

 

ところが、私たちはしばしば

そこに「ない」もののニオイを感じることがありますね。

 

例えば…

・春のかおり

・太陽のかおり

・故郷のかおり

などなど。

 

それがあるのは、私たちの心の中、頭の中です。

ないとは言いません。確かにある。

でも、目に見えるものではないし

液体じゃないしとてもじゃないけど嗅上皮に溶けることはできない。

 

では、どうして心の中や、頭の中にかおりが存在するのでしょうか。

 

私たちは、香りを嗅ぐと

瞬時にこれは何のニオイだ?

と、判断しようとします。

それは、私たちが生きていくために、危険があるかないかを

調べるため。本能レベルでのことなのです。

 

それと同時に

香りを嗅ぐと、その嗅いだ時のことを記憶します。

 

例えば、スッキリしただとか

眠くなったとか

おなかがすいてきたなどです。

 

また、常に同じ香りを嗅ぎ続けることで

その香りの記憶は場所だとか、風景だとかとともにやきつけられ

脳にやきつけられます。

 

私は、今でも熟す前の青いミカンを想像すると

秋の運動会に家族が応援に来てくれて

お昼休みに校庭のすみにシートを敷いて

みんなでお弁当を食べている風景が頭の中いっぱいに広がります。

運動会のお弁当には、必ずその年の初物の青ミカンを持ってきてくれた母。

果皮の真ん中に親指を突き刺した瞬間、広がるのは思わず口をすぼめたくなるような

酸っぱい香りでした。

その香りが、秋晴れの、運動会の風景を想像させるのです。

 

嗅覚って本当に不思議で、素晴らしいと思いませんか?

 

風薫る5月。

今年は新型コロナウィルス感染防止のためにStay Home!が叫ばれました。

すがすがしい季節を満喫しきれなかったのは残念ではありますが

世間がどんな状況でも、ちゃんと季節は巡っています。

 

まもなく訪れる本格的な夏が

明るく、楽しい季節になりますように。

 

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5月の空

 

つむぎの脳内~今朝刺さった言葉~

テレビの出演者に対する

ネットでの誹謗中傷がまた、話題になっていますね。

何度繰り返されればいいのだろう?と思うことはいろいろある中で

この問題は本当に心が痛みます。

 

私はネットで発言が炎上したことはないのですが

かつて作品がヤフーニュースに掲載されたときに

数えきれないほどのアンチコメントがついて

びっくりしたことはあります(笑)

もっとも、その時は、それらのアンチコメントに共感しすぎて

1ミリも傷つかなかったので

アンチの方たちのストレス解消になっただけで終わったのですが。

 

雑誌の記事やコラムの執筆を依頼されることがあるのですが

原稿は何度も推敲されるのが当たり前です。

書く側、掲載する側それぞれが、その記事に対して責任を負っています。

 

でも、ネットでの情報提供は、だれのチェックもはいらないことがほとんどです。

このブログをはじめ、個人個人が簡単に発信できる社会の中で

軽い気持ちで書き込んだことが、後に大きな間違いにつながることがあるのは当然の事であり、発信者に責任があることも当たり前のことです。

 

責任が取り切れないからぼんやりしたことしか書けない…と消極的になってしまうのも残念ではありますが

なんでもありではダメです。

自分から発する言葉、行動には責任が伴います。

神様が人間に言葉をお与えになったのは、人を傷つけるためではないはず。

 

そんな中、あまりテレビを観ないわたしが、この人は素敵だなと思う

南海キャンディーズの山里さんの言葉が刺さりました。

 

「本当に自分の好きなことに目・耳を傾けるっていうことで、シンプルに、雑音・悪口はかき消されるんだな」

 

本当にそのとおりだなと思いました。

かつて、ご自身がネットで誹謗中傷を受けたときに、そういったネガティブ情報を受け取らず、自分の心を満たす行動をとり続けることで心に傷を負わずにやり過ごすことができたという体験記事の中でのひとこと。

 

今日もするべきことは、淡々と。

将来に向けては、熱い想いをもって。

 

自分の力は、自分を必要としてくれる人のために。

自分の命の時間は、自分のために、自分が創造したい未来の世界のために。

 

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